フリーランス宅建士の働き方とは?業務委託の仕事内容や想定年収、未経験・副業で稼ぐポイントを解説

フリーランス宅建士の働き方とは?業務委託の仕事内容や想定年収、未経験・副業で稼ぐポイントを解説

2025年10月24日

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「宅建士の資格は取ったけれど、活かし方がわからない?」

「会社員ではなく自由な働き方をしたいけど不安…?」

「副業で宅建士として稼ぐことはできるの?」

近年、「フリーランス宅建士」という新しい働き方が注目されています。

資格を活かしながら時間や場所に縛られず働く人が増えており、柔軟な働き方に興味を持つ方も多いでしょう

そこで本記事では、フリーランス宅建士の働き方や業務委託の仕事内容、想定年収を解説します。

また、未経験や副業で稼ぐポイントや注意点についても紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

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フリーランス宅建士とは?

フリーランス宅建士とは、宅地建物取引士の資格を持ちながら、特定の不動産会社に正社員として所属せず、業務委託契約を結んで自由に仕事を請け負う働き方を指します

会社員として働く場合と異なり、自分で案件を選び、働く時間や場所を調整できる点が大きな特徴です。

近年は働き方の多様化が進み、資格を活かして自由度の高い働き方を求める宅建士が増えています。

人気漫画「正直不動産」でも第4巻に「フルコミ(完全歩合制・フルコミッション)」の営業マンが出てきて、早速契約を取っていくシーンが描かれます

2022年には山下智久さん主演でテレビドラマ化、2026年には映画化され、宅建士という職業や新しい働き方が注目されていることが伺えます。

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フリーランス宅建士の仕事内容

一口に「フリーランス宅建士」と言っても、その仕事の幅は多岐にわたります。

 

1.売買・賃貸仲介の営業活動をする

2.独占業務の一部を代行する

3.宅建講座の講師として働く

4.不動産系コラムライターとして働く

 

ここからは、代表的な4つの仕事内容について、具体的にどのような業務を担当し、どのような報酬形態になるのかを解説していきます。

1.売買・賃貸仲介の営業活動をする

フリーランス宅建士として最も一般的な働き方が、売買や賃貸の仲介営業です。

自ら顧客を獲得し、物件紹介から契約手続き、引き渡し後のアフターフォローまで一連の営業活動を担当します。

この働き方の最大の魅力は、成果報酬型の報酬体系により、自分の営業力次第で収入を大きく伸ばせることです

たとえば、都心で3000万円の売買物件を仲介した場合、仲介手数料は物件価格の「3%+消費税」で約100万円となります。

このうち契約先の会社が3割のマージンを受け取るとすれば、残りの約70万円が自分の収入になる計算です。

高額物件を扱えば扱うほど収入も増える仕組みになっていますが、成約がなければ収入もゼロになるため、安定した営業力と顧客獲得のスキルが求められる働き方です


2.独占業務の一部を代行する

宅建士には法律で定められた独占業務があり、不動産会社から委託されて代行する働き方があります

 

1.重要事項の説明(重説)

2.重要事項説明書面への記名

3.契約書面への記名

 

これらの業務は、不動産取引の大切な部分を担い、宅建士の登録と宅建士証の交付を受けていなければ担当できません。

たとえば、賃貸仲介を行う不動産会社から、借主への重要事項説明業務だけを外注される場合、物件の調査や契約条件の確認を行い、借主に対して物件の詳細や契約上の注意点を説明する業務を担当します。

1件あたりの報酬は数万円程度が相場ですが、短時間で完結する業務のため、効率よく複数の案件をこなすことで安定した収入源にすることができます

とくに副業として始める場合には、時間の融通が利きやすいこの業務形態が適しています。

3.宅建講座の講師として働く

宅建士資格を取得した知識と経験を活かして、資格取得を目指す受験生向けの講師として働くことも可能です。

通信講座や資格スクール、企業研修などで宅建試験の対策講座を担当し、講師報酬を得る働き方です。

また、不動産会社の新入社員向けに不動産実務入門の企業研修講師として登壇する機会もあります。

講師業は1回あたりの報酬が数万円から十数万円と比較的高額であり、オンライン講座であれば場所を選ばずに働けることも大きなメリットです

売買・賃貸仲介の営業だけでは収入の安定性に欠けることから、フリーランス宅建士の「副業」として人気があります

人に教えることが得意で、コミュニケーション能力に自信がある方に向いている働き方です。

4.不動産系コラムライターとして働く

宅建士としての専門知識を文章で伝えるライター業も、フリーランス宅建士の仕事として注目されています。

Web媒体や不動産ポータルサイト、企業のオウンドメディアなどで不動産関連の記事を執筆し、原稿料や記事監修料を得る働き方です。

記事単価は内容や文字数によって異なりますが、1記事5000円から3万円程度が相場であり、月に数本執筆すれば数万円から数十万円の収入になります

たとえば、「テナント契約時の注意点」や「中古マンション購入のポイント」といった実務的な内容は宅建士として仕事をしているからこそわかる内容です。

近年は副業としてWebライターや記事監修を行う宅建士が増えており、とくに在宅で働きたい方に適した選択肢となっています

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フリーランス宅建士が仕事を獲得する方法

フリーランス宅建士として働くためには、自分で積極的に仕事を探し、獲得していく必要があります。

ここからは、案件を見つけて契約につなげるための具体的な3つの方法を紹介します。

1.クラウドソーシングを活用する

クラウドソーシングサイトは、フリーランス宅建士が案件を探す上で最も手軽な方法の一つです。

インターネット上のプラットフォームで、宅建士募集や不動産記事ライター、重要事項説明代行といった案件が公開されており、自分のスキルに合った仕事を探せます。

たとえば、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった大手プラットフォームで「重要事項説明代行」や「不動産記事執筆」などのキーワードで検索し、条件に合う案件に応募します

初心者でも始めやすい案件が多く、実績を積むことで単価の高い案件にも挑戦できるようになります。

ただし、手数料が差し引かれることや、案件獲得には実績やプロフィールの充実が重要になる点には注意が必要です。まずは小さな案件から始めて信頼を築いていくことが成功への近道です。

 

参照:トップページ|クラウドワークス

参照:トップページ|ランサーズ

2.求人サイトやSNSで案件を探す

求人サイトやSNSを活用することも、フリーランス宅建士が仕事を見つける有効な手段です。

求人サイトでは業務委託の宅建士募集案件が掲載されており、条件を絞って検索することで自分に合った仕事を見つけられます

また、SNSでは企業や仲介エージェントが直接募集をかけているケースもあり、リアルタイムで情報を得ることができます。

たとえば、LinkedInやTwitterで「#フリーランス宅建士」「#仲介エージェント募集」といったハッシュタグを検索すると、業務委託の案件情報を見つけられます。

とくにSNSでは、自分のスキルや実績をプロフィールに掲載しておくことで、企業側からスカウトが来る可能性もあります

実践しているチャンネルはこちらの記事で紹介しています。

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3.宅建業者に直接営業する

最も確実に仕事を獲得する方法は、地元の不動産会社や仲介会社に直接営業をかけることです。

自分の宅建士としてのスキルや代行可能な業務内容を説明し、業務委託契約を結ぶことで継続的な仕事を確保できます

たとえば、中古マンション仲介を得意とする地元の仲介会社に対して、重要事項説明や契約書類チェックを代行できる宅建士として名刺を持って訪問します。

最初は1件ずつの単発案件からスタートしても、丁寧な仕事ぶりが評価されれば月2件、3件と継続的に依頼される可能性があります。

直接営業は勇気が要りますが、顔の見える関係を築くことで信頼を得やすく、長期的な取引につながりやすいというメリットがあります。地域密着型で働きたい方には特におすすめの方法です。

フリーランス宅建士の想定年収

フリーランス宅建士の年収は完全に成果報酬型であり、経験や地域、営業力によって大きく変動します。

実力次第で高収入を目指すことも可能ですが、業界未経験の状態で始めると年収100万円台も考えられます

 

経験年数 年収目安
経験3年未満 約300万円前後
経験3年以上〜7年程度 約500万〜700万円前後
経験年数が多い・独立開業後 約700万〜800万円以上も可能

 

たとえば、毎月1件コンスタントに3000万円の物件の売買を仲介した場合、契約会社のマージンが30%と考えると手取り70万円程度、年間では約840万円の収入になります。

安定した収入を得るには、複数の収入源を持つことや、継続的に案件を獲得できる営業力を身につけることが求められます。

不動産業界で就職・転職するときにおすすめなのが「宅建Jobエージェント」です。安定した大手から歩合率が高い地場まで、幅広い求人情報があります。


フリーランス宅建士として働くうえでの注意点

フリーランス宅建士として働くには、法律上の要件を満たすことや、収入管理の徹底が必要です。

ここからは、トラブルを避けて安全に働くために押さえておくべき4つの重要な注意点を解説します。

1.宅建士登録を済ませ、宅建士証を発行している

フリーランス宅建士として法定業務を担当するには、宅建試験に合格しているだけでは不十分で、必ず宅建士登録と宅建士証の交付を受けている必要があります。

資格登録と宅建士証の発行がなければ、重要事項説明や契約書への記名押印といった独占業務を業務委託で担当することができません

未経験者や副業でフリーランスを始める場合でも、まずは試験合格後に必ず登録手続きを完了させることが前提となります。

 

1.宅地建物取引士試験に合格

2.都道府県の宅建士名簿への登録申請(※実務経験2年以上または登録実務講習の修了が必要)

3.都道府県知事に宅建士証の交付申請(※試験合格から1年以上経過の場合は法定講習が必要)

 

フリーランスとして独立する前に、これらの手続きをしっかりと完了させておくことが、信頼される宅建士として働くための第一歩です。

申請手続きの詳しい流れや必要書類についてはこちらの記事をご覧ください。

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2.宅建業者への名義貸しは違法行為となる

名義貸しとは、自分は実際の業務に関与せず、宅建士証や資格者としての名義だけを提供する行為を指します

宅建士資格を持っているからといって、無登録の業者や他人に名義を貸す行為は宅地建物取引業法違反となり、絶対に行ってはいけません。

たとえば、仲介会社から「宅建士証だけ貸してくれれば契約書は当社で作成するので問題ない」と言われたとしても、それに応じてはいけません。

実際の重要事項説明や契約書の記名に自分が関与していない場合、罰則の対象となります。

違反が発覚すれば宅建士証の返納や業務停止処分、さらには刑事罰を受ける可能性もあります。

どんなに報酬が魅力的でも、自分が直接関与しない業務に名義を貸すことは絶対に避け、正規の業務委託契約のもとで働くことが重要です

3.副業で所得20万円を超えたら確定申告

副業としてフリーランス宅建士の仕事を行う場合、年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。

所得とは収入から必要経費を差し引いた金額のことです。経費として認められるのは、業務に直接必要な交通費や資料代、通信費などです。

たとえば、本業の傍ら週末だけ宅建士として働き、年間報酬が30万円、必要経費が5万円だった場合、所得は25万円となり確定申告が必要となります。

申告を怠ると無申告加算税や延滞税が課される可能性があるため、月々の収入と支出を記録しておくことが重要です

また、住民税は所得20万円以下でも申告が必要なケースがあるため、不安な場合は税理士に相談することをおすすめします。

4.収入の変動を理解する

フリーランス宅建士の収入は固定給ではなく成果報酬型のため、成約件数や営業力によって大きく変動するリスクがあることを理解しておく必要があります

たとえば、1〜2ヶ月間は複数の物件成約があり月収50万円を得られたとしても、次も同じように稼げる保証はなく、案件が少なくて月収20万円に終わるケースも十分考えられます。

そのため、好調な月には収入の一部を貯蓄に回し、不調な月に備えることが重要です。

また、複数の収入源を持って収入の変動リスクを分散させることも有効です

こうした収入の不安定さというデメリットも伴うことを認識した上で、フリーランスの自由な働き方を決断するようにしましょう。

未経験・副業でフリーランス宅建士として稼ぐためのポイント

未経験や副業からフリーランス宅建士を始める場合、いきなり高収入を目指すのは現実的ではありません

ここからは、経験が浅い段階から着実に収入を得て、将来的に独立できるレベルまでステップアップするための3つの重要なポイントを解説します。

1.実務経験を問われにくい仕事を選ぶ

未経験や副業でフリーランス宅建士を始める場合、最初から営業活動や複雑な契約業務に挑戦するのは難易度が高すぎます

そのため、実務経験が浅くても取り組みやすい仕事から着手することが成功率を高めるポイントです。

たとえば、平日は会社勤めをしながら、夜間や休日に不動産コラム記事を月2件程度執筆する「副業スタイル」がおすすめです。

成果が安定すると月収5万円から10万円程度の副収入を得ることができ、自分のペースで取り組めて場所も選ばないため、本業との両立がしやすいというメリットがあります

また、「宅建事務」として重要事項説明の補助業務や資料作成をするといった事務的な仕事も、経験を積むのに適しています。

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2.コツコツと人脈・実績を積み信頼を築く

フリーランスとして安定した収入を得るには、紹介やリピート案件が生命線となります。

どんなに小さな案件でも一つひとつを丁寧にこなし、業界関係者からの信頼を得ることで、次の仕事につながる紹介を受けられるようになります

たとえば、不動産仲介で売主・買主が別会社となった場合は、相手方の仲介営業マンとも良好な関係を築いておくことが大切です。

取引後も円滑なやり取りができる関係性を保つことで、別案件での紹介や再度の取引依頼につながるケースもあります。

フリーランスの世界では、一度築いた信頼関係が長期的な仕事の安定につながるため、目先の利益よりも信頼構築を優先する姿勢が重要です

小さな実績を積み重ねて、着実に仕事の幅を広げていきましょう。

3.丁寧な対応とコミュニケーションを徹底する

フリーランスには会社の看板がない分、個人の対応力と誠実さが信頼構築の全てです

たとえば、初回の顧客に対して契約の進捗を毎週報告し、必要書類を早めに提示することで安心感を与えます。

また、契約完了後もアフターフォローとして「何かご不明点があればいつでもご連絡ください」と伝えることで、顧客満足度が向上します

フリーランス宅建士として個人で案件を請け負う以上、信頼を得るためのコミュニケーション能力が重要になります。

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フリーランス宅建士として活躍するために就職もおすすめ!

フリーランス宅建士として独立し、高収入を安定的に得ることは決して簡単ではありません。

とくに成功するには実務経験と信頼の蓄積が不可欠です。

そのため、いきなり独立するのではなく、まず不動産会社に就職して実務経験と人脈、そして安定収入を築いた上で、独立や副業へとステップアップする方法が現実的です

また、不動産業界への就職や転職をサポートするサービスとして「宅建Jobエージェント」を活用することで、自分に合った宅建業者を効率よく見つけることができます。

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