※このサイトはアフィリエイト広告(A8.net含む)を掲載しています。
「宅建の登録実務講習とは?」
「登録実務講習の日程や難易度は?」
「登録実務講習と登録講習、法定講習との違いは?」
登録実務講習は、不動業界での実務経験がない方が「宅地建物取引士」として仕事をする場合、必ず受けなければいけない講習です。
しかし、専門性が高いがゆえにあまり世間には知られていないのも事実です。
そこで今回は、宅建士の登録実務講習についての疑問をまるっと解決できるように、講習の目的や日程、合格率について紹介していきます。
目次
宅建試験に合格してからの流れ

不動産業界でのキャリアをスタートさせるためには、こちらのプロセスを踏む必要があります。
1.登録実務講習を受ける
2.宅建士登録を申請する
3.法定講習を受ける
4.宅建士証の交付を申請する
本来、宅建士として資格登録できるのは不動産業界で2年以上の実務経験を積んだ方のみです。
そうなると、これから不動産業界に挑戦したいと思っている方は、正式に「宅建士」として働くまでに2年以上の期間を要してしまいます。
そこで業界未経験の方でも「2年以上の実務経験」を積んだとみなすショートカットルートとして、登録実務講習があります。
最短で不動産業界に就職したい方は、業界実績No.1の宅建Jobエージェントに無料相談してみてください!
宅建の登録実務講習とは?

登録実務講習は、宅建試験に合格したすべての方に必要な講習ではありません。
ここからは、登録実務講習の目的や必要な方の条件について紹介していきます。
宅建の登録実務講習の目的
登録実務講習は、宅地建物取引士としての活動に必要な実務知識やスキルを身につけるための講習プログラムです。
不動産業界での実務経験がほとんどない方は、実務から学べる知識やスキルを持っていません。
たとえば、宅建業者に内定が決まっている大学生が、卒業してすぐに重要事項説明を行ったり、契約書の記名をしたりするのは少しばかり不安が残りますよね。
そこで、宅建の登録実務講習を受けることで、法令上の制限や物件の調査スキル、その項目を正確に契約書面に落とし込むスキルを事前に身につけています。
その結果、「2年以上の実務経験を有する者と同等以上の能力を有する者」として認められ、宅建士の資格登録ができるようになります。
不動産業界の「実務経験」とは?
登録実務講習の要件にもなっている不動産業界での実務経験とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
実は、単に宅建業者に2年以上勤務している方という意味ではありません。
たとえば、経理や受付といった一般管理スタッフ、補佐スタッフとして従事している場合がこれに該当します。
不動産業者に勤務していても、顧客への説明や物件の調査、契約書の作成などといった宅建業法上の業務を行っていなければ、「実務経験」にカウントされません。
つまり、宅建業者にこれから就職する人だけではなく、現在「宅建実務外」で宅建業者に従事している人も登録実務講習の対象者となります。
9割以上の合格率、難易度はやや易しめ
登録実務講習の最後に行われる修了試験は、合格率が9割以上の比較的易しい試験です。
宅建試験のようにふるいを掛けるための試験というよりは、スクーリングの確認のための試験という意味合いが大きいためです。
修了試験はテキストや参考書の持ち込みが許可されている場合が多く、わからないところは確認しながら解くことができます。
宅建試験のように気負いはせず、前日にはしっかりと睡眠を取って挑みましょう。
また、宅建士登録前でも不動産業界の求人に応募することはできます。これから登録実務講習を受講する予定の方も、業界実績No.1の宅建Jobエージェントに無料相談しておくことをおすすめします。
宅建の登録実務講習を実施している機関と費用

登録実務講習は、全国に19つある国土交通省の指定機関でしか受講できません。
また、日程や会場、受験費用は機関ごとに違いますが、18,000円~22,000円が平均的な価格帯です。
| 機関名 | 費用(税込) | 主な開催場所 |
|---|---|---|
| 株式会社 東京リーガルマインド(LEC) | 22,000円 | 札幌・仙台・関東・中部・関西・中国・四国・九州・沖縄 |
| 株式会社 日建学院 | 24,000円(ネット割22,000円) | 全国47都道府県 |
| TAC 株式会社 | 22,000円 | 全国のTAC校舎 |
| 株式会社 総合資格 | 20,500円 | 全国47都道府県 |
| 株式会社 九州不動産専門学院 | 27,500円(早割13,200円) | 福岡 |
| 株式会社 日本ビジネス法研究所 | 早割15,000円 | 東京・横浜・大宮・船橋・名古屋・大阪・神戸・札幌・仙台・広島・博多 |
| 一般社団法人 TAKKYO | 9,800〜10,800円 | 東京・名古屋・大阪・博多 |
| 一般社団法人 職能研修会 | 20,000円 | 東京・神奈川・大阪・名古屋 |
| 株式会社 Social Bridge | 17,000円 | 大阪 |
| 株式会社 Kenビジネススクール | 18,700円 | 東京・大阪・愛知・福岡・沖縄 |
| 一般財団法人 ハートステーション | 18,000円 | 神奈川 |
| 株式会社 プライシングジャパン | 12,100円 | 東京 |
| 宅建ダイナマイト合格スクール 株式会社 | 30,000円 | 東京 |
| 株式会社 おおうら(自習室うめだ) | 22,000円(早割17,600円) | 東京・大阪・名古屋 |
| TOP宅建学院(日本就職支援協会) | 早割18,000円 | 東京・横浜 |
| クオリティオフィス | 18,000円(早割11,000円〜) | 福岡・熊本・鹿児島・広島・岡山 |
| 大原出版 株式会社 | 22,000円 | 新宿・池袋・水道橋 |
| 一般社団法人 新潟県宅建サポートセンター | ― | ― |
| 一般社団法人 まなびの研究所 | 早割13,900円 | 大阪 |
(※講習費用は令和6年時点での数値です。)
最新情報については、それぞれの講習機関の公式ホームページを参照してください。
東京・大阪・名古屋を中心に全国どこでも受講可能
登録実務講習は、国土交通大臣の認可を受けたそれぞれの機関で申込・受講することができます。
東京・大阪・名古屋といった首都圏を中心として、全国47都道府県どこでも開催しています。
登録実務講習では、1日から2日のスクーリング(通学)もあります。自宅や勤務先から通いやすい場所にある会場の日程を申し込むことがおすすめです。
また、宅建士登録は宅建試験の受験地の都道府県で手続きをすることが決められていますが、登録実務講習はこのような縛りはありません。
宅建の登録実務講習の申し込みから受講までの流れ
宅建の登録実務講習はこちらの3ステップを経て修了となります。
1.約1か月間の通信学習
2.1日から2日のスクーリング
3.約1時間の修了試験
ここからは、それぞれのステップごとの注意点やポイントを紹介していきます。
1.約1か月間の通信学習
通信学習では約38時間のDVDを見ながらテキストを読んだり、問題集に取り組んだりして宅建士の実務について勉強します。
約1か月の学習を想定した内容ですが、必ずしも1か月まるまる使う必要はありません。
学習のスケジュールも自由なので、学校の放課後や家事育児の合間に少しずつ進めていくことができます。
私は休みの日を活用して、約7日間で集中的に講義を聞いて学習を進めました。
2.1日から2日のスクーリング
通信学習が終わったら実際に学校に通って勉強する時間(スクーリング)です。
スクーリングは12時間のカリキュラムで構成されており、日程は登録実務講習の申し込み時に選択する場合が一般的です。
全体で1日コースの場合は、早朝から夜分遅くまで行われます。一方、2日コースは朝から夕方ごろまでとなります。
登録実務講習のスクーリングでは、遅刻や早退が厳禁です。また、途中退出が認められていないため、体調管理に気をつけましょう。
2-1.宅建の登録実務講習スクーリングの持ち物
スクーリング当日の持ち物をまとめています。
1.登録実務講習テキスト
2.登録実務講習資料集
3.受講証
4.写真付き身分証明証(運転免許証、パスポートなど公的な証明書)
5.筆記用具
6.時計
また、近くに飲食店やコンビニがない場合は、昼食を持参することをおすすめします。
受講時間がかなり長いため、空腹で集中力が削られるとなかなか厳しいです。
3.約1時間の修了試験
スクーリングの最後に約1時間の修了試験を行います。
試験範囲は通信学習とスクーリングで学習した内容で、基本的にテキストや問題集は持ち込み可能です。
授業中に講師が話した内容をカラーペンでマークしたり、付箋を貼っておいたりすると修了試験はかなり楽です。
出題形式はマルバツ(○×)形式と記述形式に分かれています。マルバツ形式、記述形式ともに8割以上の正答率で修了試験は合格です。
修了試験が合格基準に達していれば、その場で登録実務講習修了証が手渡されます。
宅建の登録実務講習の学習範囲

ここからは、登録実務講習の学習内容について紹介していきます。
機関ごとに多少タイトルの違いが出てくる場合もありますが、宅建業法に基づいて学習範囲が決まっているため基本的に内容は同じです。
郵送で受け取る通信学習のテキストに記載された内容
郵送で受け取る通信学習のテキストには、主に「宅地建物取引士制度に関する科目」と「宅地又は建物の取引実務に関する科目」の2つの科目が分かれて記載してありました。
宅地建物取引士制度に関する科目
1.宅地建物取引士制度の概要
2.宅地建物取引士の役割および義務
宅地又は建物の取引実務に関する科目
1.受付、物件調査及び価格査定の実務に関する事項
2.媒介契約に関する事項
3.宅地又は建物の取引に係る広告に関する事項
4.宅地又は建物の取引条件の交渉に関する事項
5.宅地建物取引業法第35条第1項及び第2項の書面の作成に関する事項
6.宅地又は建物の取引に係る契約の締結に関する事項
7.宅地又は建物の取引に係る契約の履行に関する事項
8.宅地又は建物の取引に係る資金計画及び税務に関する事項
9.紛争の防止に関する事項
このように、通信学習では宅建士と宅建業についての内容を中心に学習します。
スクーリングで学習するテキストに書かれた内容
スクーリングでは必要書類作成のための調査、重要事項説明のやり方、契約書の作成の仕方について学習します。
本番ではお客様を相手にした大事な業務です。テキストだけでは伝わりにくい部分ですので、講師が直接伝えてくれます。
取引実務に関する科目(業務の標準的手順の修得のための演習)
1.取引の目的となる宅地又は建物の調査手法に関する事項
2.宅地建物取引業法第35条第1項及び第2項に規定する説明の実施に関する事項
3.宅地又は建物の取引に係る標準的な契約書の作成に関する事項
実際に不動産業界で働くうえで必要なスキルについて知りたい方は、宅建Jobエージェントへの登録をおすすめします!
![]()
確かに「転職」はリスクがありますが、「転職活動」は全くリスクがありません!
宅建の登録実務講習と「登録講習」「法定講習」との違い

宅建には登録実務講習と似ているものとして、「登録講習」「法定講習」があります。
ここからは、それぞれの言葉の意味と登録実務講習との違いについて紹介していきます。
登録実務講習と「登録講習」との違いは?
宅建の登録講習は、宅地建物取引業に関する実用的な知識や紛争の防止に必要な知識を習得させ、業務の適正化と資質の向上を図ることを目的とした学習プログラムです。
別名「5問(5点)免除の講習」ともいわれ、全50問しかない宅建試験ではとても有利に働きます。
なお、受講対象は、宅地建物取引業に従事している方のみです。
正社員だけではなくパートやアルバイトでも「宅建業従業者証明書」があれば申し込みできます。
登録実務講習は宅建試験後に受講するのに対して、登録講習は宅建試験前に受講するという点で大きく異なります。
登録講習の難易度や申し込み方法について知りたい方は、こちらのページをご覧ください!
登録実務講習と「法定講習」との違いは?
法定講習は宅建士証の交付申請や更新のときに受講が必要な講習です。
こちらの条件に該当する方が受講対象者となります。
1.宅建試験合格から1年以上たって宅建士証の交付申請をする方
2.5年ごとの宅建士証の更新をしようとしている方
法定講習は直近5年間の法律の改正点や不動産業界の紛争事例について学びます。
そのため、宅建試験合格後1年以内に宅建士証の発行申請をする場合は、法定講習を受講する必要はありません。
登録実務講習は時間とコストを考えて受講場所を決めよう!
宅建の登録実務講習は宅建試験に合格した方で、不動産業界での実務経験が2年未満の方が対象となる講習です。
国土交通大臣が認可した機関でのみ受講ができ、全国47都道府県で開催されています。
「1か月の通信学習」「1日から2日のスクーリング」「1時間の修了試験」の3ステップを踏んで学習していくことが一般的です。
最後の修了試験が合格基準に達したら修了証が発行され、受験地の都道府県で宅建士登録を申請できます。
申し込む機関を迷ったときは、受講費用も重視しつつ学校や職場から通いやすいスクールを選択しましょう。

