宅建試験当日の必須持ち物は?失敗しないための心構えや注意点、電卓や従業者証明書について解説

宅建試験当日の必須持ち物は?失敗しないための心構えや注意点、電卓や従業者証明書について解説

「宅建試験当日に絶対に忘れてはいけないものは何?」

「宅建試験当日にあると便利なアイテムはある?」

「宅建試験会場についてからの心構えは?」

 

宅建試験に合格するためには、試験当日のイメージを事前に膨らませることが重要です。また、試験前の平常心を崩してしまう要員の一つに「忘れ物」が挙げられます。試験当日に焦らないように、今から必要な持ち物について把握することは有効です。

 

そこで本記事では、宅建試験当日の必須持ち物やあると便利なアイテムを実体験から紹介します。また、試験当日の心構えや注意点、試験中の解き方のポイント、電卓や従業者証明書の有無についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

スポンサーリンク

宅建試験当日に必要な持ち物5つ

宅建試験当日に必ず持っていかなければいけない持ち物は以下の5つです。

 

1.受験票

2.BかHBの黒鉛筆・シャープペンシル

3.プラスチック製の消しゴム

4.デジタルではない腕時計

5.試験会場によってはスリッパ

 

これらの持ち物を忘れると最悪の場合、試験を受験することが難しくなります。ここからは、項目ごとのポイントについて、実体験からアドバイスをしていきます。

1.受験票

受験票は宅建試験を受けるための「入場許可証」です。会場名、受験番号、試験時間などの大切な情報が記載されており、当日は本人確認のために提出が求められます

 

うっかり忘れると、再発行もその場ではできず、最悪の場合は受験自体ができなくなります。前日夜のうちにカバンへ入れ、当日は忘れ物がないか再チェックする習慣をつけましょう。

2.BかHBの黒鉛筆・シャープペンシル

マークシート方式の宅建試験では、適切な濃さの鉛筆またはシャープペンシルが必須です。BまたはHBが推奨されており、それより薄いものだとマークが読み取れない恐れがあります。

 

また、ペン先が折れたり芯がなくなったりする場合もあるため、予備を2~3本用意しておくと安心です。「えんぴつ派」も「シャープ派」も、自分が使いやすいほうを選びつつ、濃さと書き心地にこだわっておくと試験中に集中しやすくなります。

3.プラスチック製の消しゴム

マークミスの修正には、よく消える消しゴムが命です。試験中に焦ってしまうと、マークの塗り直しや訂正を頻繁にすることもあります。ゴムが劣化していたり、消しカスが残りやすい素材のものを使うと、マークが不鮮明になり、読み取ってもらえないリスクもあります。

 

また、試験案内には消字性能が高く、紙を傷めにくいプラスチック製の消しゴムが指定されています。 新品かつ信頼できるメーカーの消しゴムを2個持参しておくと安心です。

4.デジタルではない腕時計

宅建試験では、スマホやスマートウォッチの使用は一切禁止です。また、試験会場によっては壁掛けの時計が遠くてよく見えなかったり、そもそも教室内になかったりします

 

したがって、試験時間を確認するには「アナログ腕時計」がほぼ唯一の手段です。ポイントは「秒針が見やすく、音が静かで、操作が不要なもの」を選ぶことです。特に試験中は残り時間との勝負なので、普段から使い慣れた腕時計で本番に臨むと集中力が維持しやすくなります

5.試験会場によってはスリッパ

会場によっては、スリッパの持参が必須になっている場合があります。宅建試験では、小学校や公民館など、土足厳禁の施設が会場になっていることも少なくありません

 

受験票には「スリッパをご持参ください」との記載があるケースもあるため、必ず事前に会場情報を確認しましょう。忘れた場合、ビニール袋を靴にかぶせるよう指示されることもありますが、滑って危険です。したがって、コンパクトに折りたためるスリッパをカバンに忍ばせておくのがベストです。

宅建試験当日にあると便利なアイテム6つ

こちらの6つのアイテムは、宅建試験当日に会場に持ち込むことで、平常心を保つための助けになる存在です。

 

1.防寒のための上着

2.鉛筆削り・替え芯

3.カッパや折り畳み傘などの雨具

4.チョコレートなどのお菓子

5.身分証明書

6.要点ノート

 

心配性な方や普段とは違う環境で力を発揮することが苦手な方は、試験前日までに用意しましょう。

1.防寒のための上着

試験会場は空調が効きすぎて寒いことがあります。特に宅建試験が実施される10月中旬は、外気温と室温のギャップが大きく、身体が冷えると集中力が下がります。

 

また、大きな会場では換気のために窓が開いているケースも珍しくありません。薄手のカーディガンやストール、脱ぎ着しやすいパーカーなどがあると体温調整がしやすく安心です。試験に集中するためにも、自分の快適な温度を保てる服装を事前に準備しておきましょう。

2.鉛筆削り・替え芯

試験中に鉛筆の芯が折れたら、焦ってしまう原因になります。そのため、予備の鉛筆やシャープペンシルの替え芯、携帯用鉛筆削りは持っておきたいアイテムです。

 

マークシートは1問でも記入ミスがあると点数に響くため、筆記具の準備不足は致命的と言えます。小型の手動鉛筆削りや、芯を数本セットした状態のシャープペンシルがあれば、途中でトラブルが起きても冷静に対応できます。

3.カッパや折り畳み傘などの雨具

天候が悪化すると、試験前からストレスを感じやすくなりますが、折り畳み傘や携帯レインコートを持っておけば、急な雨にも対応可能です。とくに受験会場までの移動中に濡れてしまうと、服や持ち物が不快になり、集中できません

 

また、傘立てがない会場では傘袋やビニール袋もあると便利です。天気予報にかかわらず、軽量でコンパクトな雨具はカバンに入れておくのが賢明です。

4.チョコレートなどのお菓子

宅建試験の受験時間は13:00~15:00の2時間です。試験についてのアナウンスが12:30ごろから始まるため、昼食をとっていないと試験前はエネルギー不足や緊張で集中力が切れやすくなりますそこで、糖分を補給できるお菓子が役立ちます。

たとえば、チョコレートやラムネ、少量のナッツなどは短時間で脳を活性化し、気持ちを落ち着かせる効果もあります音や匂いが強くないものを選べば、周囲の迷惑にもなりません。開始前の待機時間や休憩中にサッと食べられるものを選びましょう。

5.身分証明書

身分証明書は必須ではないものの、万が一のトラブル時に安心です。受験票を忘れてしまった場合など、本人確認を求められるケースがあります

 

たとえば、運転免許証や保険証、マイナンバーカードなど、公式に本人確認できるものを持参しておくと心強いです。「使わないかも」と思っても、念のため持っていくことで安心して試験に臨めます。

6.要点ノート

直前の確認用に、自作の要点ノートを持参するのは非常に効果的です。重要ポイントや間違えやすい問題をまとめたメモは、記憶を呼び起こす助けになります

 

試験直前はテキスト全体を見る時間がないため、自分専用の「見るだけで安心できるノート」があると、心が落ち着きます。電車内や待機時間中にサッと見直せるように、薄くて軽いノート形式やルーズリーフなどがおすすめです。

宅建試験当日の心構えや注意点4つ

宅建試験当日は思いもよらぬアクシデントや会場に着いてから「これってどうしたらいいの?」と思うことがたくさんあります。そこで、以下の心構えと注意点について押さえておきましょう。

 

1.寝坊して遅刻すると受験できない

2.スマホ(携帯電話)は電源を切っておく

3.トイレは事前に済ませておく

4.試験中の途中退出はできない

 

それぞれ解説します。

1.寝坊して遅刻すると受験できない

宅建試験は、試験開始から30分以上遅刻すれば原則として受験できません。試験時間の30分〜1時間前には必ず会場に到着する心づもりで行動をしましょう。

 

交通機関の遅延など、やむを得ない理由で遅刻した場合、遅延証明書を提示することで、30分を過ぎても受験できる可能性がありますが、あくまで例外的な話です。前日から当日のルートを確認し、最寄り駅から会場までの所要時間も必ず調べておきましょう。

 

また、、朝起きられるか不安な人はスマホ以外にアナログの目覚まし時計も併用しましょう。「ちょっと早すぎるかな?」くらいがちょうど良いです。

2.スマホ(携帯電話)は電源を切っておく

宅建試験では、スマホの電源を完全にオフにする必要があります。マナーモードやサイレントモードでは不十分です。実際に、試験中にアラームや通知音が鳴ってしまい、注意を受ける受験者も少なくありません。最悪の場合、不正行為とみなされ、試験が無効になる可能性もあるため注意が必要です。

 

また、スマホだけでなく、スマートウォッチやBluetooth機器も電源オフにしてカバンにしまいましょう。試験前にアラームが誤作動しないよう、前日のうちに設定をすべてオフにしておくのがベストです。トラブルを未然に防ぐためにも、「使わないものは完全に切る」という意識が重要です。

3.トイレは事前に済ませておく

宅建試験は2時間にわたる長丁場であるため、トイレは入室前に必ず済ませておく必要があります。また、開始直前に緊張からトイレに行きたくなる人も多く、会場ではトイレが混雑する傾向にあります。特に女性用トイレは行列ができやすいため、時間に余裕を持っておくことが重要です。

 

さらに、コーヒー・紅茶・エナジードリンクなどのカフェインを含む飲料は、利尿作用があるため試験前は避けるのが無難です。体調管理も実力のうち。安心して試験に集中できるよう、身体の準備も忘れないようにしましょう。

4.試験中の途中退出はできない

宅建試験では、試験開始後から終了時間までのあいだ、途中で退出することが原則できません。そのため、試験問題を早く解き終わってしまったとしても、退出することはできない点に注意しましょう。

 

万が一、体調不良やトラブルがあった場合は、手を挙げて申し出ることで試験監督員がトイレなどに付き添うことで退出可能なケースはあります。しかし、複数回繰り返してしまうと不正行為を疑われて受験が無効になってしまいます。

そのため、試験中はトイレに行けない・途中で外に出られないという前提で行動計画を立てることが大切です。試験中に集中力を持続させるためには、前日の睡眠や当日の食事、服装なども含めてコンディションを整えることが必要です。

宅建試験を受験している最中の解き方のポイント4つ

宅建試験を受験しているときの戦略は事前に立てておくことがおすすめです。実体験からぜひ参考にしていただきたい解き方のポイントは以下の通りです。

 

1.最初から順番通りに解かない

2.1問に時間をかけすぎない

3.マークシートの記入ミスには細心の注意を

4.問題用紙に自分の回答を記入して持ち帰る

 

それぞれ解説します。

1.最初から順番通りに解かない

宅建試験は全部で50問ありますが、必ずしも1問目から順に解く必要はありません。最初の「民法・権利関係」は難易度が高く、時間もかかりやすい分野であるため、いきなり時間を奪われると、その後に焦りが出てしまいます。そのため、むしろ飛ばした方が心理的に安心感が生まれます。

 

「宅建業法」や「法令上の制限」など、自信のある分野から解くのが基本戦略です。実際に合格者の多くが、「宅建業法→法令上の制限→民法→税・その他」の順に解いているというデータもあるほどです。

2.1問に時間をかけすぎない

50問を2時間(120分)で解くということは、1問あたり約2分半の計算です。しかし実際は、民法や統計の問題に思わず時間をかけてしまいがちです。

 

そこで重要なのが、1問にかける時間のリミットを明確に決めておくことです。「1問3分以上悩んだら潔く飛ばす」とルールを決めて、ペースを維持しましょう。焦って時間が足りなくなると、後半の簡単な問題を落とすリスクが高まります。

3.マークシートの記入ミスには細心の注意を

どれだけ正しい答えを導いても、マークミス1つで得点はゼロです。とくに注意すべきなのは、「1問飛ばしたつもりがマーク欄もズレて全部ミス」になるケースです。

 

記入欄は、10問ごと・5問ごとなど小分けで確認しながら記入するのがおすすめです。また、問題用紙に自分の選択肢をメモしておくことで、万が一マークミスに気づいた際にも修正が可能です。一方で、「最後にまとめて塗る」は、時間切れの原因にもなるため避けましょう。

4.問題用紙に自分の回答を記入して持ち帰る

解答速報から自己採点をする際、記録が残っていないと自分の結果を正確に把握できません。そのため、宅建試験の問題用紙は、必ず持ち帰るようにしましょう。

 

また、問題用紙に自分が選んだ選択肢(番号)を必ずメモしておくことが重要です。A〜Dのどれを選んだか、あるいは迷った選択肢も書き残しておけば、今後の学習にも役立ちます。試験直後はストレスから解放されてゆっくりしたいところですが、記憶が鮮明なうちに自己採点を終わらせておくことがおすすめです。

宅建試験当日の持ち物に関するよくある質問

ここでは、宅建試験当日の持ち物について、受験者からよく挙げられる質問について回答していきます。

宅建試験に電卓の持ち込みや使用は可能ですか?

基本的に、宅建試験では電卓の持ち込みおよび使用は禁止です。試験範囲には、多少の計算を要する「税・その他の分野」が含まれますが、複雑な計算を伴う問題は出題されません。掛け算や割り算などの計算は、全て筆算または頭で解けるレベルに設計されています

 

また、電卓付きの腕時計やスマートウォッチなども持ち込み禁止対象となりますので要注意です。不正行為とみなされると退室させられるケースもあるため、必要以上に機能がついた文房具は避けましょう。

宅建試験に本人確認書類として従業者証明書は必須ですか?

宅建試験当日に、従業者証明書は必須の持ち物ではありませんただし、受験票に貼付する写真と受験者本人の照合ができない場合や、運営側に身元確認が求められる事態が発生した場合、本人確認書類として従業者証明書を提示することができます

 

万が一のことを想定しても、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの本人確認書類を持っている場合は、従業者証明書を持ち込む必要はありません。

宅建試験の5問免除対象者の特別な持ち物はありますか?

宅建試験の5問免除の対象者は、宅建試験申し込み時に「宅建業従業者証明書」と「登録講習修了証明書の原本」の提出が必要です。一方で、宅建試験当日に特別持っていかなければいけないものはありません

 

5問免除の登録講習は、宅建合格に向けた大きな近道と言えます。登録講習の受験資格や持ち物などについては別ページを参考にしてください。

宅建試験中に水分補給はできますか?

試験中の水分補給は原則としてできません。宅建試験では「試験開始から終了までの間は、飲食・スマホの操作・私語など一切禁止」とされています。

 

ただし、休憩時間(開始前の待機時間や指示説明時間)には、ペットボトルや水筒での水分補給は可能です。そのため、飲み物は持ち込んでも構いませんが、試験中はカバンの中にしまっておきましょう

宅建試験会場に着いたら平常心を意識しよう!

宅建試験は、準備万全でも本番で緊張してしまうことがあります。だからこそ、当日は持ち物の確認を済ませ、ルールや注意点を把握し、落ち着いて行動することが何より大切です。

 

つまり忘れ物や不安を減らすことは、平常心で試験に臨むための第一歩と言えます。試験会場では深呼吸をして心を落ち着け、「ここまで頑張ってきた自分なら大丈夫」と信じてください。冷静に、丁寧に、一問一問を積み重ねていきましょう。

PAGE TOP