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「結局ZEHって何が違うの?」
「ZEH住宅は本当に光熱費ゼロ?」
「これからZEH住宅を建てるにはどうする?」
近年、ロシア・ウクライナ戦争などの国際情勢の影響から光熱費高騰しています。
その解決策として、国の方針でもある「ZEH住宅」は注目されています。
そこで本記事では、ZEH住宅の定義や基準、省エネ住宅との違い、ZEHの種類を解説します。
また、ZEH住宅のメリット・デメリット、補助金制度の申請方法、利用するときの注意点などを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ZEH住宅とは「使うエネルギーを減らし、創って差し引きゼロを目指す家」

ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、家庭で消費する「年間の一次エネルギー消費量」を実質的にゼロ以下にする住宅を指します。
ここで重要なのは「実質ゼロ」という点です。
毎月の光熱費がゼロになるわけではなく、1年間を通して使ったエネルギーと創ったエネルギーの収支が概ねゼロになることを目指します。
1.ZEH住宅を成立させる3つの柱
「ZEH=太陽光発電を載せた家」と誤解されがちですが、実際には「①住宅の断熱性能を高め」、「②省エネ設備を導入し」、さらに「③太陽光発電などで創エネを行う」といった3つを組み合わせた住宅思想です。
単に太陽光パネルを設置するだけでは、ZEH住宅の基準を満たせない場合もあります。
1-1.断熱|外皮性能を高める
断熱性能の向上は、ZEH住宅の土台となる最も重要な要素です。
外皮とは屋根・壁・床・窓といった建物の外側全体を指し、この部分の断熱性能が高いほど冷暖房効率が大幅に向上します。
特に窓は住宅の中で最も熱が逃げやすい部分であり、樹脂サッシやLow-E複層ガラスなどの高性能窓を採用することが不可欠です。
断熱性能が高い住宅は、冬場の部屋間の温度差が少なくなるため、急激な温度変化によるヒートショックの予防にもつながります。
断熱性能はUA値(外皮平均熱貫流率)という数値で評価され、この数値が小さいほど優れた断熱性能を持つことを意味します。
断熱が弱いと、いくら高効率な設備を導入しても省エネ効果が十分に発揮されません。
1-2.省エネ|設備効率を上げる
省エネ設備の導入は、家庭で消費する一次エネルギー量を削減する重要な役割を担います。
具体的には、高効率エアコンやエコキュート、LED照明、節水型設備、熱交換型換気システムなどが該当します。
これらの設備は従来型と比較して消費電力が少なく、同じ快適性を保ちながらエネルギー使用量を大幅に減らせます。
特に給湯は家庭のエネルギー消費の約3割を占めるため、エコキュートのような高効率給湯器の導入効果は大きいです。
また、熱交換型換気システムは室内の暖かい(または冷たい)空気の熱を回収しながら新鮮な空気を取り入れるため、換気による熱ロスを最小限に抑えられます。
これらの省エネ設備は一次エネルギー消費量の削減に直結し、ZEH基準達成のポイントとなります。
1-3.創エネ|太陽光発電などでつくる
創エネとは、自宅でエネルギーを創り出すことを指し、その代表格が太陽光発電システムです。
太陽光パネルを屋根に設置することで、日中は発電した電気を自宅で使用し、余った分は電力会社に売電できます。
蓄電池を併設すれば、日中に発電した電気を蓄えて夜間に使用できるため、自家消費率がさらに高まります。
また、電気自動車(EV)をお持ちの場合は、V2H(Vehicle to Home)システムを導入することで、車のバッテリーを家庭用電源として活用する選択肢もあります。
以前はFIT制度(固定価格買取制度)による売電収入が注目されましたが、買取価格の低下に伴い、現在は「自家消費型」の考え方が主流になっています。
2.ZEH住宅の基準と満たすべき条件
ZEH住宅として認められるには、「年間の一次エネルギー消費量」を基準とした明確な条件を満たす必要があります。
主な条件は3つです。
・外皮性能基準を満たすこと(断熱性能)
・省エネ設備の導入により一次エネルギー消費量を基準値から20%以上削減すること
・再生可能エネルギー(主に太陽光発電)を導入し、年間のエネルギー収支を概ねゼロ以下にすること
重要なポイントは、日本全国を8つの地域区分に分けており、地域ごとに断熱基準(UA値の基準値)が異なる点です。
たとえば北海道と沖縄では求められる断熱性能が大きく違います。
ZEH基準を満たしているかどうかは、住宅会社が省エネ計算ソフトを使って計算し、BELS評価(建築物省エネルギー性能表示制度)などで第三者機関が証明する流れになります。
3.ZEHと省エネ住宅の違い
省エネ住宅とは、断熱性能や省エネ設備によってエネルギー消費量を抑えた住宅全般を指し、太陽光発電などの創エネ設備は必須ではありません。
一方、ZEH住宅は省エネ性能に加えて創エネ設備を導入し、年間のエネルギー収支を実質ゼロ以下にすることを目指します。
最近では「ZEH水準省エネ住宅」という言葉も登場しており、これはZEHと同等の省エネ性能を持ちながら、創エネ設備の導入は問わない住宅を指し、住宅ローン減税や補助金制度でもよく使われる用語です。
4.ZEHと長期優良住宅の違い
長期優良住宅は、耐震性・劣化対策・維持管理のしやすさなどが主な認定基準であり、省エネ性能は評価項目の一部に過ぎません。
認定低炭素住宅は省エネ性能とCO2削減に特化した認定制度で、ZEHとは制度上の認定枠が異なります。
それぞれの制度は目的が違うため、併用することも可能です。
ZEH住宅の種類

ZEH住宅は1種類ではなく、立地条件や設計の制約に応じて複数の区分に分類されます。
1.標準的なZEH(ゼッチ)
2.Nearly ZEH(ニアリー・ゼッチ)
3.ZEH Oriented(ゼッチ・オリエンテッド)
4.ZEH+(ゼッチ・プラス)
5.Nearly ZEH+(ニアリー・ゼッチ・プラス)
どの区分に該当するかによって補助金の対象や金額が変わるため、家づくりの初期段階で確認しておくことが重要です。
1.標準的なZEH(ゼッチ)
標準的なZEHは、ZEH住宅の基本形となる区分です。
具体的な条件は以下の通りです。
1.外皮性能(UA値)が地域ごとの基準を満たすこと
2.省エネ設備で基準一次エネルギー消費量から20%以上削減すること
3.再エネ設備でさらに100%以上削減(つまり収支ゼロ以下)すること
一般的な戸建住宅で最も多く採用されるカテゴリであり、国や自治体の補助金制度でも主要な対象区分となっています。
日照条件が良好で、十分な広さの屋根に太陽光パネルを設置できる住宅であれば、標準的なZEHを目指すのが現実的です。
2.Nearly ZEH(ニアリー・ゼッチ)
Nearly ZEHは、ZEHに近い性能を持ちながら、再生可能エネルギーによる削減率が標準的なZEHよりもやや低い区分です。
具体的には、再エネ設備によるエネルギー削減率が75%以上100%未満の住宅が該当します。
この区分が設けられた背景には、寒冷地や積雪地域など、冬季の日照時間が短く太陽光発電の発電量が十分に確保しづらい地域への配慮があります。
たとえば北海道や東北地方の積雪地では、冬場は屋根に雪が積もって発電がほぼ止まるため、年間を通じて収支ゼロを達成することが物理的に難しいケースがあります。
ZEHを目指したいものの、地域特性や敷地条件により発電量の確保が困難な方にとって、Nearly ZEHは現実的な選択肢となります。
補助金制度でも対象となることが多いため、該当地域の方は積極的に検討する価値があります。
3.ZEH Oriented(ゼッチ・オリエンテッド)
ZEH Orientedは、都市部向けに設けられた区分で、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備の導入を必須としない点が特徴です。
都市部では敷地面積が狭く屋根面積が限られていたり、高度地区による高さ制限、景観条例、隣接建物の影響などにより、十分な容量の太陽光パネルを設置できないケースが少なくありません。
そのため、ZEH Orientedでは再エネ設備の導入を求めず、断熱性能と省エネ設備による一次エネルギー消費量の削減(基準値から20%以上削減)を重点的に評価します。
ただし、この区分が適用されるのは都市部の狭小地など、一定の条件を満たす場合に限られます。
太陽光を十分に載せられない都市部の住宅でも、高い省エネ性能を実現することでZEH水準の住宅を建てられる点が大きなメリットです。
4.ZEH+(ゼッチ・プラス)
ZEH+は、標準的なZEHよりもさらに高い省エネ性能を求められる上位区分です。
外皮性能や一次エネルギー消費量の削減率がより厳しく設定されており、加えて以下のうち2つ以上の追加要件を満たす必要があります。
・外皮性能のさらなる強化(UA値を地域基準よりさらに引き下げ)
・高度エネルギーマネジメント(HEMSなどを活用した詳細な電力管理)
・電気自動車の充電設備設置 など
ZEH+は補助金額が標準的なZEHよりも高額に設定されることが多く、蓄電池や太陽光発電の容量増加など、災害対策を重視したい方との相性も良好です。
初期費用は増えますが、より高い快適性と経済性、そして災害時のレジリエンス(回復力)を求める方にとって魅力的な選択肢となります。
5.Nearly ZEH+(ニアリー・ゼッチ・プラス)
Nearly ZEH+は、ZEH+の高い基準に近い性能を持ちながら、再生可能エネルギーによる削減率がやや足りないケースに適用される区分です。
ZEH+と同等の外皮性能や省エネ設備を備えているものの、寒冷地や積雪地域などの地域特性により、再エネ設備での100%以上のエネルギー削減を達成できない場合が想定されます。
この区分は補助金制度においても対象となることがあるため、ZEH+を目指したいが地域条件により完全には達成できない方は、Nearly ZEH+の要件を確認してみると良いでしょう。
標準的なZEHよりも高性能な住宅を建てたいが、太陽光発電の発電量に限界がある寒冷地の方にとって、現実的な上位選択肢となります。
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ZEH住宅を建てるメリット

ZEH住宅には、4つの側面から多くのメリットがあります。
1.冬暖かく夏涼しい快適な家になりやすい
2.光熱費の負担を抑えられる
3.災害時の停電対策になる
4.将来的に資産価値が評価されやすい
ここからは、それぞれの内容を解説します。
1.冬暖かく夏涼しい快適な家になりやすい
ZEH住宅の最大のメリットの一つは、1年を通じて快適な室内環境を実現できる点です。
高い断熱性能と気密性能、そして計画的な換気システムにより、室温が安定しやすくなります。
また、部屋ごとの温度差が少なくなることで、廊下や脱衣所が寒いといった不快感が軽減され、家全体が均一な温度に保たれます。
結果としてヒートショックのリスク低減にもつながり、特に高齢者のいるご家庭では健康面でのメリットも大きいです。
さらに高断熱・高気密の住宅は結露が発生しにくく、カビやダニの繁殖リスクも抑えられるため、アレルギー体質の方や小さなお子様がいる家庭にも適しています。
2.光熱費の負担を抑えられる
ZEH住宅は、省エネ設備と太陽光発電の組み合わせにより、電力会社から購入する電力量を大幅に削減できます。
高断熱・高気密の住宅は冷暖房効率が良いため、エアコンの稼働時間や設定温度を抑えられ、消費電力が少なくなります。
さらに、太陽光発電で日中に発電した電気を自宅で使用(自家消費)することで、購入電力をさらに減らせます。
特にオール電化住宅との相性が良く、給湯や調理にも電気を使うことで自家消費率が高まります。
近年の電気料金高騰を考えると、自宅で電気を創れることは家計の安定にもつながります。
3.災害時の停電対策になる
近年、地震や台風などの自然災害による大規模停電が増えており、ZEH住宅は非常時の電力確保という点でも大きな安心感をもたらします。
太陽光発電システムがあれば、停電時でも晴れた日中は発電した電気を使用できるため、冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電などの最低限の生活を維持できます。
また、蓄電池を導入していれば、日中に発電した電気を蓄えて夜間にも使用できるため、停電が長期化しても生活への影響を最小限に抑えられます。
2018年の北海道胆振東部地震や2019年の台風15号による千葉県の大規模停電など、実際に災害を経験した地域では、太陽光発電と蓄電池を備えた住宅が「生活を守る砦」となった事例が報告されています。
防災意識の高まりを背景に、災害対策の観点からZEH住宅を選ぶ方も増加傾向にあります。
4.将来的に資産価値が評価されやすい
住宅の省エネ性能が資産価値に影響を与える時代になりつつあります。
国土交通省は2024年4月から、新築住宅の販売時に省エネ性能ラベルの表示を段階的に義務化する方針を打ち出しており、今後は省エネ性能が「見える化」される流れが加速します。
ZEH住宅のようにBELS評価や省エネ性能表示を取得していれば、将来売却する際に買主へ客観的な性能を説明しやすく、差別化要因になります。
また、国の省エネ基準は年々厳しくなっており、将来的にはZEH水準が標準となる可能性が高いです。
基準を先取りした住宅は、中古市場でも評価されやすくなると考えられます。
ZEH住宅のデメリットと失敗しやすい落とし穴

ZEH住宅には多くのメリットがある一方で、デメリットや注意すべき点も存在します。
1.太陽光発電は天候や季節で発電量が変わる
2.設備や性能により初期費用が上がりやすい
3.メンテナンス費用が必要になる
4.間取りや屋根形状が制限される場合がある
5.「光熱費ゼロ」になるとは限らない
ここでは、実際に起こりやすい失敗例も交えながら、冷静にデメリットを解説します。
1.太陽光発電は天候や季節で発電量が変わる
太陽光発電の最大の弱点は、天候と季節に大きく左右される点です。
晴れた日は十分に発電しますが、雨や曇りの日は発電量が大幅に低下します。
特に梅雨時期や冬季は日照時間が短く、発電量が想定を下回ることが珍しくありません。
積雪地域では、屋根に雪が積もると発電がほぼ止まる期間が数ヶ月続くこともあります。
また、周囲に高い建物や樹木がある場合、影の影響で発電効率が落ちるケースもあります。
過度に楽観的な見積もりを鵜呑みにすると、「思ったより光熱費が減らない」という失敗につながります。
2.設備や性能により初期費用が上がりやすい
ZEH住宅は、標準的な住宅と比較して初期費用が高くなる傾向があります。
高断熱窓(樹脂サッシやトリプルガラス)や高性能断熱材の採用、太陽光発電システムの設置、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の導入、高効率給湯器や換気設備の採用など、一つ一つの設備や建材のグレードアップがコストアップにつながります。
一般的に、ZEH仕様にすることで100万円〜300万円程度の追加費用がかかるケースが多いです。
国や自治体の補助金を活用すれば負担を軽減できますが、補助金額は数十万円〜100万円程度であり、追加費用の全額を回収できるわけではありません。
長期的には光熱費削減でコストを回収できる可能性はありますが、回収までには10年〜20年程度かかることもあるため、初期費用をどこまで許容できるかは慎重に検討する必要があります。
3.メンテナンス費用が必要になる
ZEH住宅に導入する設備は、長期間使用する中でメンテナンスや交換が必要になります。
たとえば、太陽光発電のパワーコンディショナー(パワコン)は、一般的に10年〜15年で交換時期を迎え、交換費用は20万円〜30万円程度かかります。
また、蓄電池を導入している場合、バッテリーの寿命は10年〜15年程度で、交換費用は100万円以上になることもあります。
さらにエコキュートなどの高効率給湯器も10年〜15年で交換が必要で、費用は30万円〜50万円程度です。
これらのメンテナンス費用は、住宅の維持管理費として計画的に積み立てておく必要があります。
光熱費削減のメリットだけに注目せず、建築から解体までの総費用で考えることが、ZEH住宅を賢く活用するポイントです。
4.間取りや屋根形状が制限される場合がある
ZEH住宅では、太陽光発電の発電効率を最大化するために、間取りや屋根形状に一定の制約が生じる場合があります。
たとえば、太陽光パネルを効率よく設置するには、南向きの屋根面積を広く確保することが理想的です。
そのため、片流れ屋根(一方向にだけ傾斜した屋根)や切妻屋根(三角形の屋根)が推奨され、複雑な形状の屋根や寄棟屋根(四方向に傾斜)は避けられる傾向があります。
また、景観条例や高度地区の制限により、屋根の高さや角度に制約がある地域では、設計の自由度が下がることもあります。
デザイン性を重視したい方や、こだわりの間取りを実現したい方は、ZEH基準を満たしながらも希望のデザインが実現できるか、設計段階で住宅会社としっかり相談することが大切です。
5.「光熱費ゼロ」になるとは限らない
ZEH住宅に関する最大の誤解は、「ZEH住宅に住めば光熱費が完全にゼロになる」という思い込みです。
ZEHの基準は「年間の一次エネルギー消費量の収支が概ねゼロ以下」であり、毎月の電気代がゼロになることを保証するものではありません。
実際の光熱費は、家族人数、在宅時間、エアコンの使用頻度、電気自動車(EV)の充電の有無、売電単価、蓄電池の有無など、多くの要因によって変動します。
たとえば、家族が多く在宅時間が長い家庭や、冬場に暖房を多用する地域では、発電量よりも消費電力が上回り、電力会社からの買電が増えることがあります。
特に冬季は日照時間が短く発電量が減る一方で暖房需要が増えるため、買電額が増加しやすい傾向があります。
ZEH住宅は光熱費を「大幅に削減できる可能性が高い住宅」であり、「完全にゼロにする住宅」ではないという現実を理解しておくことが、満足度の高い家づくりにつながります。
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ZEH住宅で使える補助金制度【2026年】

ZEH住宅を建てる際には、国や自治体が提供する補助金制度を活用することで、初期費用の負担を軽減できます。
以下は2026年度の主な補助金制度の概要です。
| 補助金制度・支援事業名 | 対象となる住宅区分 | 補助金額の目安(1戸あたり) |
|---|---|---|
| 戸建住宅向けZEH化支援(国のZEH支援事業) | ZEH | 55万円程度 |
| 戸建住宅向けZEH化支援(国のZEH支援事業) | ZEH+ | 90万円程度 |
| 集合住宅の省CO2化支援 | ZEH-M(集合住宅) | 40万~50万円程度 |
| 設備導入による加算補助(追加枠) | ZEH/ZEH+ | 2万~90万円程度(条件により変動) |
| 子育てグリーン住宅支援事業 | ZEH水準の省エネ住宅 | 最大60万円程度 |
(※2025年時点。具体的な金額や要件は公募要領で必ず確認してください。)
補助金制度は年度ごとに内容や金額が変わるため、最新情報の確認が必須です。
補助金は予算上限に達すると公募期間内でも早期終了することがあるため、タイミングを逃さないよう注意しましょう。
ZEH住宅補助金申請の大まかな流れ

ZEH住宅の補助金申請は、一定の手順とスケジュールに沿って進める必要があります。
以下は、一般的な補助金申請の流れです。
| 手順 | やること | 内容(ポイント) |
|---|---|---|
| ① | 登録事業者を探す | ・補助金申請には「ZEHビルダー(新築)」または「ZEHプランナー(改修)」への依頼が必要
・国に登録された事業者であることが条件になる ・登録の有無はSII(環境共創イニシアチブ)の公式サイトで検索できる |
| ② | プラン作成+省エネ計算 | ・間取りや設備を決定する
・省エネ計算ソフト等でZEH基準を満たすか確認する ・UA値(外皮性能)や一次エネルギー消費量、再エネ導入量を数値で証明する |
| ③ | 補助金の交付申請 | ・公募期間内に必要書類を揃えて申請する
・申請は原則として着工前に行う |
| ④ | 交付決定後に着工 | ・申請が審査され、交付決定通知を受け取る
・交付決定後に正式に着工できる |
| ⑤ | 工事完了後に実績報告 | ・住宅完成・引き渡し後に実績報告書を提出する
・竣工図面や設備仕様書など、基準を満たす証明書類が必要になる |
| ⑥ | 審査後に補助金が支給される | ・実績報告が審査される
・問題がなければ補助金が指定口座に振り込まれる ・入金時期は申請タイミングや審査状況で異なる |
申請手続きは基本的に住宅会社が主導しますが、施主(家を建てる方)自身もスケジュールや条件を理解しておくことで、スムーズに進められます。
ZEH補助金を利用するときの注意点

ZEH補助金を利用するときは、4つの注意点を意識しましょう。
1.ZEHビルダー・ZEHプランナー登録事業者に依頼する
2.交付決定前に着工すると対象外になる可能性がある
3.申請後は設計変更できない場合がある
4.公募期間と予算上限があるため早めの行動が必要
それぞれ解説します。
1.ZEHビルダー・ZEHプランナー登録事業者に依頼する
ZEH補助金を申請できるのは、国に登録された「ZEHビルダー」(新築の場合)または「ZEHプランナー」(改修の場合)の事業者に限られます。
登録されていない住宅会社では、いくらZEH基準を満たす住宅を建てたとしても補助金を申請できません。
また、登録事業者の中でも、過去のZEH実績棟数が多い会社ほど申請手続きに慣れており、スムーズに進められる傾向があります。
複数の会社を比較する際は、ZEH実績や補助金申請のサポート体制についても質問してみると良いでしょう。
登録の有無は、一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)の公式サイトで検索できます。
2.交付決定前に着工すると対象外になる可能性がある
ZEH補助金の申請で最も注意すべきポイントは、「交付決定通知を受ける前に着工すると補助金対象外になる」という点です。
契約自体は交付決定前でも可能ですが、基礎工事の開始など実質的な着工は、必ず交付決定通知を受け取った後に行う必要があります。
ただし、「土地の決済」や「地盤改良工事」「既存建物の解体工事」などがどのタイミングで可能かは、補助金制度によって扱いが異なる場合があるため、必ず公募要領で確認するか、住宅会社に確認してください。
スケジュールに余裕を持たせず、交付決定前に着工を進めてしまうと、数十万円〜100万円以上の補助金を受け取れなくなる恐れがあります。
特に、土地購入から建築までのスケジュールがタイトな場合は、補助金申請のタイミングを最優先に考えましょう。
3.申請後は設計変更できない場合がある
補助金の交付申請を行った後は、原則として設計変更ができない、または変更に制約がある場合があります。
たとえば、窓のサイズや種類を変更すると外皮性能(UA値)が変わり、ZEH基準を満たせなくなる可能性があります。
また、省エネ設備(エアコンや給湯器など)のグレードを下げると、一次エネルギー消費量の計算結果が変わり、基準未達になることもあります。
断熱材の種類や厚みを変更した場合も同様です。
最悪の場合、補助金の対象外となる可能性もあるため、申請前に間取りや設備をしっかりと確定させることが重要です。
「やっぱりこの設備に変えたい」という変更は、申請前に済ませておきましょう。
4.公募期間と予算上限があるため早めの行動が必要
ZEH補助金は、年度ごとに公募期間が設定されており、予算に上限があります。
予算がなくなると、公募期間の締切日前でも受付が終了する場合があります。
特に人気の高い年度や補助金額が大きい制度は、受付開始から数週間〜数ヶ月で予算が埋まることも珍しくありません。
補助金を確実に受け取るには、家づくりの初期段階(土地探しや住宅会社選びの時点)から補助金制度を意識し、公募スケジュールに合わせて計画を進めることが重要です。
また、住宅会社に「今年度の補助金スケジュール」を確認し、逆算して動くことをおすすめします。
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ZEH住宅を建てるときに確認すべき性能や設備

ZEH住宅を建てる際、「ZEH基準を満たしている」というだけでは不十分です。
同じZEH住宅でも、断熱性能や設備の質によって実際の快適性や光熱費削減効果には大きな差が生まれます。
住宅会社の説明を鵜呑みにせず、具体的な数値や第三者評価を確認することで、後悔のない家づくりにつながります。
1.断熱性能はUA値・窓性能・気密(C値)を確認する
断熱性能を判断するには、UA値(断熱)・C値(気密)・窓性能の3点を確認することが大切です。
| 確認項目 | 指標の意味 | 目安・基準 | チェックポイント |
|---|---|---|---|
| UA値 | 家全体の断熱性能を示す数値 | 小さいほど高性能(例:東京のZEH基準は0.60以下) | 高性能住宅では0.40~0.50程度のケースもある |
| C値 | 住宅の隙間の少なさ(気密性) | 小さいほど高気密(目安:1.0以下) | 優良施工では0.5以下もある。契約前に「気密測定をするか」確認 |
| 窓性能 | 熱が逃げやすい窓の断熱性能 | 熱損失の約30〜40%は窓が原因 | 樹脂サッシ、Low-E複層ガラス、トリプルガラスなど仕様確認が必須 |
UA値は小さいほど断熱性が高く、ZEH基準を上回る高性能住宅では0.40〜0.50程度を目指すケースもあります。
またC値は施工品質で差が出やすいため、契約前に気密測定を実施する会社か確認しましょう。
さらに窓は熱が逃げやすい部分なので、樹脂サッシやLow-Eガラスなど仕様を地域に合わせて選ぶことが重要です。
2.太陽光発電は容量(kW)と屋根条件で判断する
太陽光発電は、設置する容量(kW)と屋根条件をセットで確認することが重要です。
| 確認項目 | 内容 | 目安・ポイント |
|---|---|---|
| パネル容量(kW) | 太陽光発電の規模 | ・戸建てでは4〜6kWが一般的
・容量が小さいとZEH達成が難しくなる |
| 屋根の向き | 発電効率に直結する条件 | ・南向きが最も有利
・東向き・西向きでも70〜80%程度の発電が期待できる |
| 屋根の角度(傾斜) | 発電量に影響する要素 | ・一般的に30度前後が効率的とされる |
一般的には4〜6kW程度が主流ですが、容量が小さいとZEH基準の達成が難しくなる場合があります。
また屋根の向きは南向きが有利で、角度は30度前後が効率的とされています。
周囲の建物や樹木の影によって発電量が大きく変わるため、事前に日照・発電量シミュレーションを依頼し、現実的な発電量を把握しておきましょう。
3.蓄電池は「必須ではなく」生活スタイル次第
蓄電池はZEH住宅に必須の設備ではありませんが、生活スタイルや目的によっては大きなメリットをもたらします。
日中不在がちで、太陽光発電の電気をリアルタイムで使えない家庭では、日中に発電した電気を蓄電池に貯めて夜間に使用することで、自家消費率を高められます。
また、災害対策を重視する方にとっては、停電時に蓄電池があれば夜間も電気を使えるため、導入価値が高いと言えます。
さらに、電気自動車(EV)を所有している、または購入予定がある場合は、V2H(Vehicle to Home)システムを導入することで、車のバッテリーを家庭用蓄電池として活用する選択肢もあります。
ただし、蓄電池の導入費用は100万円〜200万円以上と高額であり、光熱費削減だけを目的に導入すると、費用回収までに20年以上かかる場合もあります。
経済性のみで判断せず、「災害時の安心感」や「自給自足の暮らし」といった付加価値も含めて検討しましょう。
4.BELS評価・住宅性能表示制度も確認しておく
BELS(ベルス、Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)とは、第三者機関が住宅の省エネ性能を客観的に評価し、星の数やBEI値(設計一次エネルギー消費量÷基準一次エネルギー消費量)で表示する制度です。
ZEH住宅であれば、基本的に星5つ(最高評価)またはそれに近い評価が取得できます。
BELS評価書があれば、将来住宅を売却する際に買主へ省エネ性能を分かりやすく説明でき、資産価値の維持につながります。
住宅会社に「BELS評価を取得できるか」「住宅性能表示制度を利用できるか」を確認し、可能であれば取得しておくことをおすすめします。
ZEH住宅が向いている人と向いていない人

ZEH住宅は誰にでも最適というわけではなく、生活スタイルや住まいへの考え方によって向き不向きがあります。
以下の表を参考に、自分の状況に照らし合わせて検討してみましょう。
| ZEH住宅がおすすめなケース | ZEH住宅を慎重に検討すべきケース |
|---|---|
| 長期居住(10〜20年以上住む予定) | 転勤や住み替えが前提(5年以内の売却予定など) |
| 光熱費削減を重視したい | 初期費用を最優先で抑えたい |
| 子育て世帯(家にいる時間が長い) | 屋根に太陽光を十分に載せられない(狭小地・北向き屋根など) |
| 在宅勤務・テレワークが多い家庭 | 雪国・日射が少ない立地(発電量が確保しづらい) |
| 災害対策を重視したい | 景観条例や高さ制限で太陽光設置が制限されるエリア |
| オール電化やEV導入予定がある | 賃貸に出す可能性が高い(設備の維持管理が複雑) |
| 快適な室内環境を求める(温度差が少ない家) | メンテナンス費用を考慮したくない |
「向いていない」に該当する場合でも、条件次第では十分に検討の価値がありますので、絶対的なNGではない点もご理解ください。
ZEH住宅に関するよくある質問

ここからは、ZEH住宅を検討するときに多くの方が抱く疑問や不安に対して回答していきます。
1.ZEHは太陽光発電なしでも成立しますか?
ZEH住宅は原則として、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備を導入し、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロ以下にする住宅です。
そのため、断熱や省エネ性能を高めるだけでなく、創エネによるエネルギー確保が基本となります。
ただし都市部の狭小地などで太陽光を十分に設置できない場合は、太陽光なしでもZEH水準として認められる「ZEH Oriented」という区分があります。
この場合は、断熱性能と省エネ設備によって消費エネルギーを大幅に削減することが求められます。
住宅会社と相談し、立地条件に合った区分を選びましょう。
2.ZEH住宅は義務化されるのはいつから?
2026年2月時点で、ZEH住宅そのものの義務化は正式決定していません。
ただし国は、2030年までに新築住宅でZEH水準の省エネ性能を原則義務化する方針を掲げています。
これに先立ち、2025年4月からはすべての建築物に「省エネ基準適合」が義務化されており、今後はZEH基準が将来の最低ラインになる可能性が高いです。
そのため、これから家を建てる場合は、より高い断熱性能や太陽光発電などの創エネ設備が標準になっていくと考えられます。
3.長期優良住宅とZEHのどちらがいいですか?
長期優良住宅とZEHは目的が異なるため、どちらが上というものではありません。
長期優良住宅は、耐震性、劣化対策、維持管理のしやすさ、バリアフリー性など、住宅の耐久性と長寿命化を重視した認定制度です。
一方、ZEHはエネルギー性能(断熱・省エネ・創エネ)に特化した基準です。
両者は評価軸が異なるため、対立する概念ではなく、両方を満たす住宅の建築も可能です。
▼注文住宅をご検討の方は、まず最初に「モゲチェック」で住宅ローンのプランを計画することをおすすめします。
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ZEH住宅は「断熱×省エネ×創エネ」で暮らしの質と経済性を高める!

ZEH住宅とは、「断熱×省エネ×創エネ」により、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロ以下に近づける住宅です。
高断熱化で室内温度が安定し、冷暖房効率が上がるため快適性が向上します。
さらに省エネ設備と太陽光発電を組み合わせれば、光熱費を抑えながら災害時の電力確保にもつながります。
一方で、初期費用の増加や太陽光の発電量変動、メンテナンス費用など現実的な課題もあります。
補助金は年度で内容が変わるため早めに確認し、ZEH実績のある施工会社に相談しながら、UA値・C値や発電量シミュレーションを数値で比較することが重要です。

